タマムシ飼育改訂版2007/08/05
飼育マニュアルの無いタマムシをどうやって飼育したらよいか試行錯誤の上ほぼ完全版に近い形が出あがりましたので
ここで発表させていただきます。
◆用意するもの

●容器
・ネットゲージ又は衣装ケース
・市販のプラケースの場合はフタの間に紙を挟んでスリットに脚を引っ掛けないようにしてください。
●餌
・エノキ、ケヤキ、などニレ科の葉
●産卵木
・広葉樹で切り出し後半年以内のもの、キノコが生えていないもの。
太ければなお良い。長さは30cmあれば成虫までいけます。

今まで、色々な物を飼育ケースとして使ってきましたが、足を痛めることが多く課題の残る結果となつていました。
特に金網製とガラス製の容器では、ほぼ全頭で何らかの障害が発生して居る事が解りました。
プラケースも新品の物は壁面に脚がくっ付いて取れなくなることが多く、フタのスリットに爪が挟まってしまう事も度々起こりました。
色々と探した結果衣装ケースが飼育にもっとも適しているようで、足を痛めるものは10パーセント以下と優秀である事がわかりました。

今後もデータ解析を進め立証していきたいと思います。
◆セッティング法

・衣装ケースにセットした様子です。
ネットゲージでもセッティングは同じです。

糞掃除をしやすくするように紙を敷いて下さい。

園芸スポンジを用いたセット法。タッパーにスポンジを押し込めてエノキを刺します。
プリンカップを用いた例。フタに十字に切れ込みを入れてそこにエノキを刺します。
◆管理法
・置き場所は直射日光の当たらない明るいところが良いでしょう。
・糞はこまめに取り除き容器内は清潔に保ちましょう。
・餌のエノキはしおれる前に交換します。おおよそ3日が目安!
・産卵した木は加水した後風通しの良い場所で保管します。
・もし木にカビが生えたら水で荒い流します。あまり湿らせすぎるとカビが発生しやすくなります。
・タマムシは幼虫成虫共に乾燥に強いので、あまり神経質になって加水することは不要ありません。ほどほどが一番です。
・幼虫の割り出しは不要です。産卵木は十分な容量を保っていますが、どうしても幼虫が見たいと言う方は割り出してください。
・割り出しは産後一年後以降。あまり割り出しが早いと幼虫が小さすぎて管理が大変です。
◆採卵

産卵木の端面に4mmのドリルで10㎜の穴を三つあけます。
卵が孵化すると繊維に沿って中へと食い進んでいきます。
こちらは割れ目がありましたので、あえて穴はあけていません。
見事に割れ目に産んでいます。

もし、タマムシが産卵木以外の所に産卵した場合は以下の様に対応します。

① 付属の容器(タッパー)に幼虫飼育材を敷き詰めます。
  飼育材は決められた量の水を加水してください。軽く押し固め表面に窪みを作ります。

② 窪みに卵塊を入れフタをします。

③ 10日程すると卵から孵化し幼虫は飼育材を食い進みます。幼虫は壁際を食い進む事が多いのでその姿を観察することが出来ます。

BACK

Copyright (C) tamamushi_aikoukai .All Rights Reserved